近藤 誠

定価: ¥ 600
販売価格: ¥ 600
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発売日: 2004-08
発売元: 文藝春秋
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成人病検診と薬の有効性に疑問を呈した本
(1)どんな本か
著者は、医者の立場から、現在行われているがん検診・治療に関する批判本を数多く著してきた。その著者が、成人病検診と薬の有効性に疑問を呈して書いた本。
検診の「異常値」には科学的な根拠がないものがあること、薬にも有効性が確認できないものがあること、そして、むしろ、検診にも薬にも重大なデメリット・副作用がある場合が多いことを記述している。
その原因として、検診によって病人を作れば作るほど医者が儲かるようになっていること、指導的な立場の医師が製薬業界と結託していることなどが書かれている。
(2)読むべきか
著者のがん検診・治療に関する本と、基本的には考え方が似ているので、著者の本をすでに読んだことがある人にとっては、ぜひ読むべきとまでは言えないと思う。しかし、著者の本をまだ1冊も読んでいない人にとっては、安直に医師の言うとおりにして取り返しのつかない事態にならないためにも一読する価値がある。
(3)その他
著者は医学的治療のすべてが無効と言っているわけではなく、自覚症状がある場合などは治療すべきとの立場である。
しかし、どのようなケースは治療すべきで、どのようなケースがすべきでないかの判断が、実際にわが身に病気が降りかかってきた場合には、極めて難しいのではないかと思う。
私にこの本を手渡してくださったのは
医科大学の元教授でした。
一緒に旅行したアメリカから帰りの機内で、私が食事の度に薬を何種類か飲んでいるを見かねて「読んでみなさい」と渡してくれました。
読後、この内容は、本当ですか? と聞くと
「そうやね」と言われました。
先生がガンになったらどうしますか? とすかさず聞くと
「・・・」、無言の返事に深刻に考えました。
薬の飲み過ぎに注意しましょう!
無意味な治療よ、さらば
普段何の疑いも持たずにいる医療の知識が、科学的な根拠に
乏しいものだとしたらどうだろうか。医療・治療について
根本から揺るがしかねない問題に正面から切り込んだ1冊。
病への不安や経済的負担から、治療はそもそもすべきもの
ではないというのが著者のスタンス。そうした上で、治療
するに値する効果が証明されているかどうかを検証していく。
勘違いしてはいけないことは、あくまでも自覚症状(痛み
など)がある場合は治療をすべきであると著者は断ってお
り、医療そのものを否定しているわけではない。医療技術
の高度化によって、無理やり異常値を発見し、患者を半ば
脅迫的に治療するという実態がある。そうした現代医療に
ついての批判である。
